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クイーン (駒) : ウィキペディア日本語版
クイーン (チェス)

クイーン (Queen、) はチェスの駒の一種。王妃(もしくは大臣、将軍)を表し、王冠 (tiara) の形をしている。
初期配置で白黒各1個しかなく、チェスの駒のセットには白黒各1個しかないことが多いが、最強の駒であることから、ポーンが昇格すると大抵の場合クイーンに成る。そこでポーンの昇格に対応できるよう、別に予備のクイーンが各1個付いており、合計各2個クイーンが入っている駒のセットもある。

== 歴史 ==
サンスクリットでマントリ、中世ペルシア語でフラゼーンと呼んだ。これらはいずれも大臣ないし顧問を意味する。アラビア語ははじめペルシア語を借用し、すこし形を変えてフィルズまたはフィルザーンと呼んだが、のちに意訳してワズィールと呼ぶようになった。ロシア語 フェルズ は前者に、ハンガリー語 ヴェゼール は後者に由来する。西洋ではすでに13世紀末に「女王」と呼ばれた例がある〔増川 (2003) p.93〕。現在の西洋の大部分の言語では「貴婦人」を意味する語(フランス語ドイツ語 dame、スペイン語 dama、イタリア語 donna)で呼ばれる。
本来は非常に弱い駒で、斜めに一歩ずつ進むことしかできなかった。マークルックのメット、シャンチーの士が同様の動きをする。ヨーロッパでも最初は同様の動きをしたが、初手のみ縦・横・斜めに2歩進むことができた。現在の動きは15世紀末ごろの文献に見えるという〔増川 (2003) p.104ff〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「クイーン (チェス)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Queen (chess) 」があります。



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